朝、いつものように、カフェの開店準備を少しして、朝食のためリビングにいくと、なぜかパートナーに帽子をかぶせられていた息子くん。
今までなら嫌がってすぐに脱いでいたのに、なかなか気に入っているのか、朝食の間もしっかり被ったまま。
その姿がなんとも面白くて、朝からとても楽しくなった。
一日一日出来ることが増えている彼は、こちらの言っていることも結構理解している様子。
あたらしいことに触れると、その様子をじーっと見つめて、しっかりと脳に送り込んでいるように見える。
そうやっていろんなことを憶えていくんだな。
でも、大きくなったら今のこの時を忘れているのかと思うと、ちょっと切なくなる。
一人で楽しそうに遊んでいても、ふと思い立ったように両手を広げて私の足にがしっとしがみつく、この小さな生き物がおもしろくて、愛おしい。
小学校に入ったら手なんかつないでくれなくなるよ、とお客さんに言われたけれど、確かにそうだろう。
ならば、全身でしがみついてくれているこの時期を、今じっくりと味わっておこう。